身体感覚の中で重力を感じることは、最も基本的なことだといえる。ハイハイから立って歩くことへの変化は、発達にとっての大きな一歩である。重力は、自然のすべてに偏在しあらゆるものに影響を与える無視できない力である。重力は、動くことを意識するときより明確に現れてくる。ここでは、ハリガネでつくった人体モデルを立たせることで擬似的に重力を感じ取ってみよう3本の結束線(35㎝)で、頭部とボディ、両手と肩、両足と腰をそれぞれねじってつくる。
できた人型に関節を折り曲げて入れる。
バランスをとって立たせてみよう。バランスをとって立つポーズは、表情が生まれていのちがあるように感じられる。重力と呼応するポーズは、おのずからひとつのまとまりある統一感を感じさせてくれる。Organizationという有機的な全体性は生き物の特徴といえる。
実際の人間は、頭部が圧倒的に重く不安定であることに気づく。バランス・ポーズをとることに慣れてきたら、モノを持たせたり、周りと関わらせたりして磁場のような場を意識してシーンを創りだしてみよう。
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