2008年4月11日金曜日

WS14<自然素材;小枝をつかって>


準備;キャンパスの山で小枝集め;ナイフ、ハサミ、ノコ、サンドペーパー、針金、ペンチ、軍手など
内容
;有機的なフォームについて
小枝を組む;二次元から
小枝を削ったり、磨いたり整えることで、枝のねじれや伸張の具合、などが手に伝わってくる。小枝の太さや長さ、その張りやたわみなどを活かして組んでみよう。材料が与えてくれるかかわり具合やかたちを探ってみる。素材がアフォードする感覚や小枝のテンションで支えられるかたちは、有機的なまとまりある形として感じられる。

WS11<並べる、積む、空間を感じる>



前回の切り出したブロックを使って 
モノとのコミュニケーションとは?
「5つのブロックから」
;立てる・並べる・積む・かかわる・見立て・空間・場
部分と全体の同時知覚、
筋感覚でのバランス
運動知覚、
あいだとのかかわり
ブロックを積む
① 大きい順に並べてみる
② それぞれのブロックの一番低い位置で並べる
③ それぞれのブロックの一番高い位置で並べる
④ 二つのブロックで支えあって立たせる
⑤ 三つのブロックで支えあって立たせる
⑥ 三つのブロックを礎石に残りのブロックをのせる
⑦ 二つのブロックを礎石に残りのブロックをのせる
⑧ 一つのブロックを礎石に残りのブロックをのせる
空間を感じる
① 一番小さな面積をしめる塊として積む
② 一番高く積む
③ 水平に長く接して並べる・積む・支えあう
④ 二つの島からブリッジのように
⑤ 一番大きな面積をとるように

それぞれが不定形のブロックは、既製の積み木と違い、それぞれの特徴やバランスをとって関わらせることの面白さを気づかせてくれる。ここには、空間とはなによりも関わりあう場という磁場のようなものをブロックは気づかせてくれる。

WS10<角材で積み木をつくる>


身体と道具の関係について、手の延長としての道具ノコギリを触る。道具の機能性とかたち、その扱い方を知ることは身体の躾になる。いわば、道具が「こう、使ってよ!」とアフォード(与えて)してくれる。身体は究極の道具だともいえる。
木っ端を触る、切る;5つのブロックづくり/サンドペーパー、(マスク)
不定形な積み木を積む。並べる、配置する。構成、組み合わせの変化を楽しもう。

WS9<ハリガネマンでバランス・ポーズ>


身体感覚の中で重力を感じることは、最も基本的なことだといえる。ハイハイから立って歩くことへの変化は、発達にとっての大きな一歩である。重力は、自然のすべてに偏在しあらゆるものに影響を与える無視できない力である。重力は、動くことを意識するときより明確に現れてくる。ここでは、ハリガネでつくった人体モデルを立たせることで擬似的に重力を感じ取ってみよう3本の結束線(35㎝)で、頭部とボディ、両手と肩、両足と腰をそれぞれねじってつくる。
できた人型に関節を折り曲げて入れる。
バランスをとって立たせてみよう。バランスをとって立つポーズは、表情が生まれていのちがあるように感じられる。重力と呼応するポーズは、おのずからひとつのまとまりある統一感を感じさせてくれる。Organizationという有機的な全体性は生き物の特徴といえる。
実際の人間は、頭部が圧倒的に重く不安定であることに気づく。バランス・ポーズをとることに慣れてきたら、モノを持たせたり、周りと関わらせたりして磁場のような場を意識してシーンを創りだしてみよう。

WS8<線を引こう;歩くことと線をひくこと>



B3画用紙を立て位置で24枚、張り合わせて帯状(約8m)にする。壁面を使って長い紙に線をひく。
クレヨンなどで、約8mほどの画面に歩きながら思い思いの線を引いていく。
画面は、徐々にいろんな線が重なり、色合いが響きあっていく。
線を引くことから、画面の隙間をうめるように塗る仕草が生じてくる。塗りつぶし、さらに重合する画面を削っていくという線が生まれる。画面全体は、やがて塗りこめられてさまざまな表情が意識される。

最後に、フレームを切った厚紙で部分にあてて気に入った場所を探し出してみよう。また、カメラで写し撮ってみよう。
画面に描き加えていくことと、すでにある画面から切り出すこととの差異にはどのようなものがあるのだろうか。

WS7<水平線を引く>



水平線を引くことは、水が流れていくように線を引く速度と響きあって移っていく。気持ちが静まって、広がっていく感じが手の動きとあいまって感じられる。

作業手順
 疎から密へ「129本の水平線をひく」A4画用紙タテ位置
① 天地の二本の線を画面に引く
② 線と線のあいだを目で見て真ん中に線を引く
③ それぞれできた2つのあいだの真ん中を線で引く
④ 以下、あいだが4,8,16,32,64、と線を引いていく

目で見て真中に線を引く。間隔は、徐々に狭まり目がチカチカして、手が震え、イライラして、呼吸を整える。息を詰め、力を抜いて線をひく。
このように、おのずと線を引くしぐさや方法への気づきが生まれてくる。単純な繰り返しのなかに身体が応答し、線を引く感覚からいろんな意識が生まれてくる。
もう引けないところまでいったら、画面全体をよく見て、○○のようだとか、○○にみえるとか、思い浮かぶ言葉を添えてみよう。画面から感じることを言葉にすることで、イメージや意味のようなものがたち現れてくることを味わってほしい。

WS6<ストローク>



ワン・ストロークで描く、その動作を反覆すること。
言葉の響きを指揮者がタクトを振るように、声のアクセントや響き、強弱、テンポなどに留意してストロークで描いてみる。「こんにちは」、「ありがとう」、「さようなら」といったことばを声に出し、その感じをストロークで反覆描く。

「ざわざわ」、「ごちゃごちゃ」、「ぐねぐね」などのオノマトペでストロークしてみる。声と線の響きをいろいろ試して感じてみよう。

WS3<かく>こと


文字を<書く>と図・絵を<描く>のあいだの違いや変化を感じ取る。
準備;A4用紙、描画材
①ひらがなで自分の名前を横幅一杯、縦幅は四分の一段で書く。
②描画材を紙から離さないで一本の連続した線で名前を書く。
③線の変化、うねりや回転、文字を書くときの空中を回す感じを意識して漢字からひらがなが生まれたように、省略や手の動きを優先して線を描く。文字として読めなくとも構わない。
④最後は、リズムで一気に描く。
ここでは、<書く>から<描く>という行為の変化を感じ、意識することを目的としている。身体で感じる<かく>という行為の気軽さや緊張感、線の動きやリズムなど、そのときの気持ちが線にうつっていく感じを味わってほしい

WS2<イメージマップ>


瓜生山ウオ-キングをイメージマップにあらわす。
;記憶でかくこと、メモ書きから図・絵で描く、記すこと。
記憶は意識のトレースでもあり、時間的な経緯や経過をストーリーのように思い起こす作業でもある。記憶を図示することは、記憶を引き出すことにもなる。あいまいなことが、図示する作業のプロセスから意識の地平にのぼってくる。この感じを味わってほしい。

WS1<歩く>


瓜生山にウォーキング。途中、目に付いたモノ5つをピックアップ(A7ポケット)する。
教室にて;瓜生山ウォーキングの<ピックアップ5>をA4画用紙に添付、コメントを付して展示。